農作物の低温対策情報
平素は茨城生科研に対し、多くの皆々様から多大なりご支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難く深く御礼を申し上げます。
さて、ニュースや各気象情報のメディアで報道されておりますが、明日24日から典型的な冬型の気圧配置になり、10年に1回とも言われている近年では最も強い寒気が南下して、関東地方から南に流れてく予報が出ております。
ウエザーニュース社によると、水戸市の予報でも24日は最低―2℃、25~26日が5℃、27日金曜日は−3℃となっております。今週はずーっと最低気温がマイナスになる予報が出ております。
今朝も、みぞれ交じりの雨が事務所所在地の笠間市押辺地区に降ってきておりました。
気象庁の早期予報でも、農作物の管理をはじめ、水道管の凍結等々の注意喚起がなされております。
農作物においても、県内でもメロンやスイカが定植を行う時期(すでに行っている方もいると思います)になってきております。
このような気候で温度管理を行うのも非常に困難だとは思いますが、作物にあった最低温度をしっかりと確保できるように心がけてください。
このような気象の場合は、日中でも気温が高くても地温が低い場合がかなりありますので、樹草勢の回復には「葉面散布」がかなり効果がありますので、下記の対策を参考にしていただき、この寒波を乗り切ってください。
●低温時の草勢回復に(光合成の活性化)
アミノメリット青(もしくは黄)500倍+グリーンセーフプラス1000倍
3~5日おきに適宜葉面散布を行ってください。
※アミノメリットシリーズには、即効性の窒素(アミノ酸)とエネルギーの高いリン酸(ポリリン酸)を配合しており、天候不良(曇天・低温)時の草樹勢回復に高い効果を示します。
※グリーンセーフプラスには、苦土を主体に生命の源である海の超微量ミネラルを配合しており、光合成能力をアップする働きを示します。
次にカルシウムですが、低温時には根の活性が低下して、地上部のカルシウムが欠乏しがちです。カルシウムの葉面散布を定期的に行い、カルシウムの補給に努めましょう。
カルタス 500~1000倍を定期的に葉面散布してください。
※カルタスは、メリットシリーズと混用できますので、上記のアミノメリット+グルーンセーフプラスに混用すると効率化が図れます。
次に果菜類向けのご提案です。
上記に示したように、低温時には根の活性が弱くなってきます。すると栄養の吸収も悪くなってきます。
その様なときに、効果を発揮するのがアミノ酸系の液肥です。アミノ酸や硝酸態の配合している液肥は、低温時でも吸収を良くして、樹勢の回復を図ることができるので、下記の液を参考にかん水施用を行ってください。
・アミノ酸配合液肥
アミノキッポ(7-3-3) もしくはアミノキッポ3号(3-5-5)を生育に応じて10㌃当たり 5~10kgを施用してください。
・硝酸態窒素主体の液肥
ライブリー(6-2-4) 生育に合わせて10㌃当たり5~10kg程度かん水施用してください。
※硝酸態窒素主体のため、低温期に優れた効果を発揮します。
※カルシウムを含みますので、他の液肥との混用はできません。
※ライブリーは茨城県内のJA様のみの販売になりますので、ご了承ください。
・根に活力を与えて発根を促す液肥
新チャンス液S(3-1-4) 10㌃当たり5~10㎏程度かん水施用してください。
※新チャンス液Sは有機酸(クエン酸)が作物に素早く吸収され、根の活力を高めて、栄養の吸収を促進します。
〇液肥については、7~10日間隔での施用をお勧めいたします。
最後に、新型コロナ感染症もまだ広がりを見せいるのと合わせて、今年はインフルエンザも流行しているようなので、体調管理には十分に注意してください。
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