イチゴにおける降雪時の対策について

平素は茨城生科研に多くの皆々様から多大なる御支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難うございます。

さて、茨城県内でも現在(5日16:30)雪が降っております。事務所回りの畑も積もってきております。茨城県内でも、大雪注意報は発表されております。(県北の方では警報のところも)

農作物への影響が心配されます。

まずは、イチゴの降雪後の対策について、アップいたしますのでよろしくお願いいたします。


降雪の影響で、ハウス内の気温の低下や、雪解け水による地温の低下等により、生育の停滞・奇形果の発生が心配されます。

下記の対策を参考に、速やかに対策を行なうようお奨めいたします。

1) 降雪後はハウス周りの雪が無くなるまでは、必ず毎日かん水を行ってください。

降雪後は、作業に支障がない範囲でなるべく毎日少量でも良いので、かん水を行ってください。降雪後の雪解け水で地温が下がってしまいます。降雪後の地温よりも井戸水の方が温度が高いのでかん水を行うことにより、地温が上がり生育の停滞を軽減することができます。

毎日、なるべく早い時間にかん水を行うことで、地温の確保を行うようにしてください。

2) 奇形果防止のための葉面散布の実施を

降雪の低温により花粉の活性が弱くなっています。下記の葉面散布を実施し奇形果の発生を抑制しましょう。また、イチゴのエネルギーは光と温度とリン酸です。低温時のリン酸補給が生育停滞防止のポイントです。

・生育の停滞を防ぐために降雪後すぐに ジベレリン2ppm+アミノメリット青  500倍を10aあたり40ℓを目安に葉面散布を実施してください。(1回)

・奇形果の予防と凍霜害の防止に、降雪後に

  ホップアップ300倍+アミノメリット青500倍を5~7日おきに3~4回程度
  葉面散布を実施してください。
 ※地温が15℃以下の場合は、カルタス500倍液を混用して散布してください。


3) 発根を促進させ、なり疲れを防止する液肥管理の実施を

・降雪後なるべく早い段階で、
   アミノキッポ3号もしくはアミノキャッチP10㎏+新チャンス液S10㎏を
   かん水してください。


・さらに7日後くらいに、メリットM3㎏+新チャンス液S10㎏をかん水してください。


・降雪後、曇天低温が続く場合には、新トーシンPK10㎏+エルエス2㎏をかん水してください。

㈱茨城生科研・AGRI WORLD

明るい豊かな農業社会の実現に向けて!

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