イチゴの暖候期の管理について

平素は、茨城生科研に対し多くに皆様から多大なるご支援とご愛顧を賜りまして、心より御礼を申し上げます。

さて~

年が明けて早いものでもう2月の中旬です。

世の中では様々な変化が目まぐるしく起きており、一体全体これからどうなってしまうのか、一抹の不安もよぎる今日この頃ですが、

農業の世界でも、現在相変わらず天候というどうにもならない問題と戦い?続けれおります。

茨城県水戸の気象台のデータによれば、昨年の12月27日から先日の2月7日までの43日間、降水量が「ゼロ」となっておりました。

自分の記憶では、途中少~し降ったような気がしましたが・・・・

いずれにせよ、畑はカラッカラの状態になっております。

その影響かもしれませんが、インフルエンザの第二弾?がまた流行の兆しを見せているみたいです。地元でも、学級閉鎖・学年閉鎖が続いています。

そんな環境下ではありますが、まずは弊社の農産部では「キャベツの」播種が始まり、いよいよ初夏キャベツに向けての準備を行っております。

また、タマネギ栽培の方では、除草剤の散布のタイミングを雨待ちで見計らっている状態になっております。


天気では、少しずつ春の足跡が聞こえて来ているみたいですが、そうはいってもまだまだ寒い日が続きます。

が、イチゴにとっても着実に春が聞こえて来ております。

これから温かくなるにつれて、株も旺盛になってきて、品質等にも影響が出てくる時期になってきております。

今回は、イチゴの暖候期の管理についてアップして参りますので、これからの栽培の参考にしていただければ幸いです。


イチゴの暖候期の管理について(品質低下対策)

暖候期になるとイチゴの果実の品質は、糖度が低くなったり、果実の果皮が柔らかくなって傷みが出たりします。これらの原因を確認して対策をとることである程度暖候期の品質低下を軽減することができます。その原因をいくつか挙げてみると↓


1) 必要な養分の欠乏による果肉や果皮の軟弱化してしまう。


暖候期には、株も大きく果実も一番収穫できる時期になります。温度、気温も十分になり、イチゴが一番栄養を必要とする時期です。この時期にしっかりと追肥を行うことで、暖候期の品質低下を軽減することができます。
窒素は、アミノ酸や硝酸態窒素での補給により食味の向上や、先白・先青の軽減につながります。リン酸はポリリン酸(高エネルギーリン酸)の補給でより地温の低い状況でも吸収効率が良く、果実の肥大にとても有効です。

◎低温時のエネルギー補給として、週1回「新トーシンPK」5㎏/10aをかん水施用
 ※果実が細くなって来た時の果実肥大に有効です。
 ※土壌活性栄養剤「エルエス」を2㎏/10aを混用すると肥大に効果があります。

◎頂部軟質果対策として月に2回程度「トーシンCa2号」5㎏/10aをかん水施用
 ※トーシンCa2号の窒素は硝酸態です。またカルシウム6%配合しておりカルシウムの補給に最適な液肥になっております。
 ※カルシウムを含むため、他の液肥との混用はできません。

◎株の草勢維持と品質向上のために「アミノキッポ」または「アミノキッポ3号」を草勢にあわせて、7日おきに5~10㎏/10aをかん水施用してください。

◎品質並びに食味の向上に「液体ジャンプ」2~3㎏/10aを月に2回程度かん水施用

 ※液体ジャンプに18種類のアミノ酸を含んでおり、即効性で食味の向上に繋がります。


2) 気温が温かくなることで、受粉から収穫までの期間が短くなり、その分糖度などの蓄積が減少してします。
 

イチゴの開花から収穫までの積算温度は、時期のより光線の強さや日長の長さにも影響されますが、およそ600℃程度となっております。12月、1月などでは50日以上かかる場合もありますが、暖候期には30日程度で収穫になってしまいます。つまり、時期によって果実に糖度などを蓄える時間が約40%以上も短くなってしまいます。なので、今後の温度管理については、いかに日中の温度を確保しながら一日の平均気温を下げてあげるかが重要になってきます。

3) 開花から収穫までの期間が短くなることで、収穫が間に合わなくなり過熟果になってしまう


 毎日の換気は、非常に果実の品質に影響します。まず、重要なことは日中の温度を20~27℃程度を目安に保ちことです。暖候期では午前中の温度が高すぎて午後寒いといった温度管理を行う圃場が多く見受けられます。また、高すぎる夜温は呼吸による糖分の消費が起きて糖度が低く腐りやすい果実になってしまいます。これらを注意して下記の温度管理を行うようにしてください。

 〇早朝 →涼しい日は外張りを調整して保温を行ってください。

 〇午前中→湿度過剰に注意しながら、20~28℃程度で管理してください。当日収穫予定のハウスは作業終了まで保温しなくても良いです。 ※30℃以上では光合成が停滞します。
 

〇午後 →午後は、午前中よりもやや高い25~30℃で管理してください。温度の下がりすぎに注意してください。日が落ちたら外張りを全開にする。
 〇夜間 →ハウス内は6℃以上を確保してください。
  最低気温が5℃以上の日は、換気を全開にして、内張は全開にしてください。

4) 根が弱いうちに地上部の生育が旺盛になってしまうため、徒長したりわき芽が出てしまい、わき芽にも花がついて小玉果増え、養分の分散が起きてしまいます。

根張りの弱い年は、わき芽が多く暖候期の軟弱徒長や奇形果、小玉果などが予想されます。日長が12時間を超えてくる3月上旬から地温が上がってくる3月下旬までの気温や追肥の管理が暖候期の収量、果実品質に大きく影響します。
平均地温が18℃以下の状況では、根からの養分吸収が極端に低下しています。また、地温が20℃前後まで上がってこないと春根が伸びてきません。気温が上がり始める3月は、気温や日長の影響でイチゴ体内でジベレリンが生成されるので、株は大きくなってきますが、正常な生育に必要な養分はまだ地温が低いので、十分に根から吸収されません。特に、リン酸や微量要素、カルシウムなどは吸収が極端に低下します。春に株が徒長したり、果実の品質が低下するのはそのためです。リン酸や微量要素を葉面から吸収させてやり、養分バランスをうまくとって上げる事が暖候期初期の果実品質向上のポイントです。

 〇春先の根と株のバランスを改善するために
 「根っこりん」300倍+「アミノメリット黄」500倍 
 混用で7~10日おきに葉面散布を行ってください。


㈱茨城生科研・AGRI WORLD

茨城生科研では、体がよろこぶ農産物の生産栽培にむけた、土壌分析をはじめ、各種土壌改良剤や肥料の取扱いを行っております。

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