ネギにおける「粒状チャンスSX」の効果について

平素は㈱茨城生科研に対し多くの皆々様から多大なる御支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難く厚く厚く御礼を申し上げます。

今年も早いもので、残り一か月強となりました。

で、何気に過去更新した内容をふと見たのですが、な、なんと今年で丸5年が経過するんです。そして、びっくり(それほどでもないが)なのが、この投稿が200記事目だということです。

なんとなく、切りのいい数字が並ぶと気持ちがいいですよね。なんだか、朝からこの時期を書きながら、テンションが上がっております。

そこで、弊社のブログは「イチゴ」の情報が多いのですが、今回は、茨城県内の某JAさまとネギの生産者さまのご協力をいただいて行った「ネギ」の肥料試験の結果をご報告したいと思います。

ちなみに、弊社では不定期ではありますが「販路の拡大」と「肥料の効果確認」のために取扱い商品の試験を行っております。

メーカー試験などではなく、実際に栽培されている生産者様にご利用いただいて、生育並びに収量の調査を行い、実施に使用した感想などの「生の声」を伺って、それを基に販促活動に生かさせていたいております。

では、今回の試験に選んだ品目は

「ネギ」

です。

そして、使用資材は

「粒状チャンスSX」

です。

ここで、簡単に粒状チャンスSXについてご紹介します。

主成分である微生物の発酵有機物(有機酸等)が根の活性を高めて発根を促し、根の張りをよくし、さらには有機酸によって土壌中の養分を可溶化して、吸収されやすくする働きがあるのです。

今回の試験のテーマとしては、
1、発根効果
2、生育並びに収量の向上

を掲げさせていただきました。

今回ご協力いただきました生産者様は、二品種で行ってくださいました。

一つは、横浜植木様の「龍美」、そしてもう一つが、サカタのタネ様の「夏扇パワー」です。

「粒状チャンスSX」の施用方法ですが、栽培途中の土寄せ時畝間に施用し、その後土寄せを行っていただきました。

施用した対数ですが、「夏扇パワー」「龍美」共に、試験区(5㌃)におよそ20㎏を2回に分けて施用していただきました(1回あたりおよそ10㎏前後)

ちなみに、両品種とも定植が2020年5月1日

粒状チャンスSXを施用した日が、8月7日、9月4日の2回です。


実際の圃場写真がありますので、それに沿ってご説明してまいります。

まずは、「夏扇パワー」での試験結果です。


ご覧の通り右が試験区(粒状チャンスSX施用区)で左が未施用区です。

写真では分かりずらいかも知れませんが、右のほうが草丈が若干大きいように見えると思います。

↑側面の写真です。上の試験区と比較すると、太さの違いがお分かりいただけるのではないかと思います。

次に根の写真です。

まずは対象区から


そして、試験区です。

掘り取り調査を行って時の側面の様子ですが、試験区の方が根量が多いのがお分かりいただけるのではないかと思います。

そして、収量の調査です。

これは、生産者のご協力をいただき試験区、対象区それぞれ15本収穫させていただき、太さと重量を計りました。

そして、JA様の出荷規格に合わせて、等級を測定いたしました。

まずは対象区です。

写真の通りですが、2Lが2本、Lが3本、Mが9本、そしてSが1本という結果でした。

そして試験区です。

試験区の方というと、2Lが4本、Lが6本、Mが5本、そしてSですが「ゼロ」とい結果になりました。

この結果を基に、勝手に10㌃あたりの収量を計算させていただきました。

その結果は↓

「龍美」の報告の後でアップします。このままお付き合いの程お願いします。

ということで、次に「龍美」についてご報告いたします。

まずは全景です。


「夏扇パワー」と同様に右が試験区(粒状チャンスSX施用)で左が未施用区です。

なんとなく右の方が生育が良い感じがしませんか?



側面からの様子です。

いろんな見方ができると思いますが、私は明らかに試験区の方が太みがあると思います。

そして、根の写真です。

が、これは若干カメラマン(私です)の腕が悪く、良くわからないかもしてません(汗)

根の状況は分かりずづらく、発根がいまいちではないかと、という声をいただくかもしれませんが、

次の資料をご覧ください。

収量の比較ですが、試験区は2Lが6本、Lが8本、Mが1本、そしてSは「ゼロ」でした。

そして、対象区の方ですが、2Lが1本、Lが10本、Mが4本、そしてSは同じく0という結果になりました。

で、上で書いて引っ張ってしまった「勝手に10㌃の数量」調査ですが、

栽植密度が37,000本/10a、ひと箱当たりの本数を、2L(30本)L(50本)M(80本)S(120本)とした場合

まず「夏扇パワー」の方ですが、

対象区が、2L:164箱、L:148箱、M:27箱、そしてS:21箱と言う事になり合計で610箱となったのに対し、

試験区の方は、2L:329箱、L:296箱、M:154箱、Sが「ゼロ」ということになり、合計で779箱となりました。箱数だけですが、169箱も試験区方が多く取れるという計算になりました。

そして、「龍美」の方ですが、

対象区が、2L:82箱、L:493箱、M:123箱と言う事になり合計699箱となったのに対し、

試験区の方は、2L:493箱、L:395箱、M:31箱ということになり、合計で919箱となりました。箱数だけですが、220箱も試験区方が多く取れるという計算になりました。


この計算は、出荷基準に合わせて行ったので、実際にここまでの数字が出るかは、圃場条件や、栽培中の気象条件によっても変わってくるとは思いますが、今年の気候を考えると、長雨・酷暑・そして9月の日照不足などを考慮しても、かなりの結果が出たのではないかと思っております。


弊社では、今回のほか、数か所でネギの試験を行っておりましたが、結果は概ね良好で、生産者の皆様からもご好評をいただいております。

ですので、決して安い商品ではありませんが、効果が出れば素は取れます、いやプラスになると思いますので、是非ともご活用いただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

なお、この商品についてのお取り扱いは、茨城県内のJAさまで扱っておりますので、重ねてお願いいたします。

また、商品についてのお問い合わせは、メールもしくはコメントにてお受けいたします。

ただ、回答には若干のお時間をいただく場合がありますので、ご了承ください。




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