イチゴ栽培情報~厳寒期の管理②

平素は、㈱茨城生科研に対し多くの皆々様から、ただいなるご支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難く厚く厚く御礼を申し上げます。

冬に向かって進んでいる今日この頃ですが、?がつくような気温が続いております。

11月も下旬にさしかかろうとしているにも関わらず、ここ数日非常に暖かい日が続いております。事務所所在地の笠間市岩間地区ですが、昨日の営業車の外気温を見たら

な、なんと24℃を示しておりました。

冬支度(薄手のジャンパー)を着ていて、大汗をかいておりました。

体調がおかしくなりそうです。

体調といえば、コロナ禍です。

ここにきて、また感染拡大の兆しが見えてきました。一昨日茨城県では、50名以上の感染者が出ました。

ここ数日も50はいかないまでも、高い割合を示しております。

メディアやSNS等では、「あーでもない」「こーでもない」をいろいろ言っておりますが、とりあえず言えることが、マスクをちゃんとして、手洗い・うがいの励行ではないかと思っております。寒暖の差が激しい毎日ですので、皆様十分に注意してください。

さて、本題です。

先月の下旬にアップいたしました「イチゴの厳寒期の管理」の続報をアップいたします。

ちなみに前回アップしたのがこちら↓です

一部重複する点もあると思いますが、ご了承ください。

これまでのイチゴの状況ですが、今年の天候不良の影響で、根の張りが非常に悪い圃場がい向けられます。合わせて、頂花・腋花が連続して出蕾していることから、2~3月のなり疲れが起きてしまう可能性が非常に高いです。

なり疲れを軽減するためにも、冬場の葉面散布と追肥をしっかり行うようにしてください。
厳寒期の追肥は、窒素・リン酸・加里の目安として
       1:2:1
です。

さらに天気が続くときには「窒素」を流し、曇天が続くような時には「リン酸」を追肥しましょう。


次に地温の確保です。

基本的に「毎日かん水を行いましょう」です。

厳寒期は、通常地温よりも井戸水の方が温度が高いので、かん水を行うことで、地温を上げることができます。

毎日なるべく早い時間にかん水を行って、地温の確保を行ってください。

※圃場に水が溜まっている場合でも、ベッドが乾いている場合があります。その場合は、かん水量に注意して、少量をかん水してください。


次に温度管理です。前回も書きましたが

午後のハウス内温度が低いハウスが非常に多いです。午後の低温管理はなり疲れの原因になりますので、午後の温度は25℃をキープしてください。

次に、葉かきです。

根っこの状態が悪い場合、わき芽が多く出ます。これを残してしまうと、チップバーンや奇形果の原因になりますので、なるべくひと芽で管理してください。また、ハダニやうどんこ病が多発して、葉かきを強くしたい場合でも、葉を7~8枚は残すようにしてください。

次に葉面散布です。

奇形果予防と冬場のエネルギー補給では、前回アップしましたが、

ホップアップ300倍+カルタス500倍で

5~7日おきに葉面散布してください。

※ハダニやうどんこ病が発生している圃場は、ホップアップをアミノメリット青500倍に変更して散布してください。

☆とちおとめのなり疲れ・休眠防止対策に
11月の中旬以降からジベレリンを生育に合わせて1~3ppmで、20日に1回定期的に葉面散布してください。
※草勢が強い場合も薄い倍率で必ず散布してください。
※特別な場合を除き、「いばらキッス」や「やよいひめ」は必要ありません。
※ジベレリン液剤40mlを200㍑に薄めて1ppm、約66㍑に薄めて3ppmになります。


液肥のかん水についてです。

〇根っこへの酸素補給に

 MOXを10㎏を月に1回定期的に流してください。

〇果実の肥大促進と天候不良対策

・果実の肥大が悪く、細い実になっている場合は、新トーシンPK5㎏を週に1回かん水してください。

※曇天が3日以上続く場合には、同じく新トーシンPKをかん水してください。

☆、なり疲れ予防と果実の品質向上、頂部軟質果軽減に

12月からはアミノキッポ5~10㎏もしくは、アミノキャッチP5~10㎏とトーシンCa2号5~10㎏を交互に週に1回定期的にかん水してください。

※アミノキャッチPは新チャンス液S以外の液肥との混用はできません。

※いばらキッス、やよいひめの場合はトーシンCa2号を10㎏かん水してください。

なり疲れの軽減に!

12月から新チャンス液S10㎏+メリットM3㎏を3月まで2週間おきに定期的にかん水してください。

以上よろしくお願いいたします。

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