梨の晩霜害対策に
平素は、茨城生科研に対し多くの皆々様から多大なる御支援とご愛顧を賜り、誠に有難く厚く厚く御礼を申し上げます。
さて、桜の開花の便りはくる季節になってきました。
昨日は、広島で開花宣言が発表されました。
早いですね。
ちなみに、昨年の茨城(水戸)の開花は3月21日でした。
そして、今年の開花予想は
な、なんと
3月19日
昨年より3日も早い予想になっております。
もうびっくりです。
先日ある方と話をしていたのですが、ちょっと前までは学校の入学式に見ごろを迎えていたのに、今では散ってしまうとこもあるよね。
なんてことを・・・
本当に、年々早まってしまうくらい暖かく練ってきております。
そこで、ちょっと心配になるのが、今回のテーマでもある「晩霜」です。
昨年の桜の開花が3月21日と早い開花でしたが、当然梨の開花もこれに合わせて早くなっておりました。
そして、あまり思い出したくはないですが
受粉後に「晩霜」に襲われて、多くのナシ園で被害を受けました。
そのせいで、昨年のナシはかなりの高騰になったのを記憶しております。
なので、まだ3月ではありますが
「備えあれば憂いなし」ではありませんが、早めの情報提供でアップしていきます。
対策方法としては、いろいろありますが、葉面散布肥料を扱っている当社の提案は、やはり葉面散布での対策です。
提案する葉面散布剤は
アミノメリット青
です。
「アミノメリット青」の成分ですが、
窒素7% リン酸4% 加里3% その他マンガン、鉄、銅・・・などの微量要素も配合しております。特に、リン酸については、ポリリン酸を配合しており、光合成を促進したり、日照不足や低温時にかなり有効です。
春先、樹体の養分が少ないと、晩霜により被害を拡大させてしまう可能性があります。そこで葉面散布を行い、樹体濃度を高めることで、被害の軽減を図ることが可能になります。
【散布方法】
1)天気予報をチェックして、霜注意報が出たら
アミノメリット青 500倍
をすぐに散布してください。
※散布後5~6時間で体内に吸収され、氷点を1~2℃下げることで、凍霜害により被害を低減することができます。
2)遅霜にあたってしまったら
アミノメリット青 500倍被害の回復のために、直後から5~7日おきに葉面散布を行ってください。
また、上記の晩霜害以外もに「アミノメリット青」は
・萌芽促進、展葉促進(葉面積の確保)
・枝の初期生育をよくする
・果実細胞数の増加
に効果があります。
散布するタイミングですが。
萌芽期~落花後1ヵ月までの間に、500倍で7日おきに散布してください。
ただし、花が満開時や受粉時の散布は避けて下さい。
尚、最後に
特に前半の晩霜害対策の所ですが、葉面散布剤なのに葉が無い時に散布しても効果があるのか?と、もしかしたら思うかもしれませんが、
例えば、根っこの細根の部分の吸収力を100とした場合に
新芽や新葉で70~97
そして、幹や枝で10の吸収力があると言われています。
細根や新芽ほどではありませんが、しっかりと吸収してくれるので、大丈夫です。
気候変動ではありませんが、気候のバランス?がおかしくなっているので、前もって準備することが必要だと思いますので、ご参考にしていただければ幸いです。
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