イチゴ栽培管理~親株編~

平素は、茨城生科研に対し多大なる御支援と御愛顧を賜り誠に有難く

厚く厚く御礼申し上げます。

寒暖の差がとても激しい2月ですが、ここ数日とても風が強い笠間市岩間地区です。

時には、春一番か?と思わせる時も・・・・

でも、まだ2月です(汗)


さて、そんなことより

イチゴ栽培もいよいよ折り返し地点に差し掛かろうとしております。

後半戦もしっかりと取れるように、管理を怠らないで行きましょう。

(怠っている人なんかいないですよね。大変失礼いたしました)

でも、そんなときでも次期作に向けた作業も、着々と近づいております。

それは、親株の定植です。

今回は、その「親株」の定植についてアップして参りますので、よろしくお付き合いの程お願い致します。


さて、圃場に親株を定植する場合ですが、親株元にマルチをして、その下にかん水チューブを入れて、水がはねない様にして下さい。

かん水チューブや頭上かん水での水はねは、イオウ病やタンソ病の広がる原因になってしまいます。また、きちんとランナーをピンで止めて、親株に充分なかん水をしてあげれば、先ヤケなどの軽減に繋がります。ランナーの発生は、かん水量と比例します。充分なかん水を行ってください。

ポットやプランターを使用する場合は、夏場の高温による根腐れ防止のために、タイマーで1日4~6回にかん水を出来るように設備して下さい。

ポイント! かん水量=ランナーの発生数です。


次に、

親株・ランナー・わき芽・葉かきについてです。

まずは親株です。

近年の夏の高温による花芽分化の遅れや定植後の高温による腋果の花芽分化の遅れ、奇形果が目立つようになってきました。その原因の一つとして株が強すぎる事が挙げられます。株が強くなりすぎること防ぐにためには、親株はメリクロン苗から3世代以上、フリー苗でも2世代以上の苗を親株として使用して下さい。


ランナーについてです。

親株定植後、初期に発生するランナーは出るたびに、なるべく早い時期に取って下さい。これを残してしまうと、親株の生育が停滞して結果的にランナーの発生が少なくなってしまったり、採苗時期や苗の大きさがバラつき、花芽の分化がバラついてしまいます。また、4月後半に一度に出るランナーを採ってしまうのは、逆効果になってしまいますので御注意を!


わい芽についてです。

強いわき芽は残してあげて、2~3芽ぐらいで管理したほうがランナーの発生数は多くなります。しかし、芽を残しすぎて葉数が多くなり、根からの吸水量よりも葉からの蒸散量の方が多くなると葉の展開が止まったり、ランナーの先ヤケの原因になってしまいます。


葉かきについてです。

葉数が多過ぎると、葉の展開が止まってしまうので、葉かきはとても重要です。芽の数にもよりますが、親株の葉数は多くても10~15枚程度にして、ランナーの葉も3枚程度で管理してあげると、ランナーの発生も良くなり、苗の生育、花芽分化ともに揃った良い苗が取れます。また、次郎苗の先が焼けやすいので、この時期にはきちんと葉数を管理しましょう。

参考までに管理表を添付します。


そして最後に、表にも書いておりますが、

親株定植後は、本圃よりも温度が必要です。しっかりと温度を確保出来るように管理して下さい。


では、美味しいイチゴ作りをお願い致します。


㈱茨城生科研・AGRI WORLD

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