茄子の高温・乾燥対策に~
平素は茨城生科研に対し、多くの皆々様から多大なる御支援とご愛顧を賜り誠に有難く厚く御礼を申し上げます。
茨城は梅雨の真っ最中で、どんよりとした天気が続いております。
そして、コロナ禍ではありますが、人流も含めなんとなく、今まだ通りとはいかないものの、なんとか戻そうという流れになっているようです。
そんな状況ですが、今回は珍しくイチゴでは無く、「茄子」の栽培情報をアップして参りますので、よろしくお願いいたします。
テーマとしては「梅雨・高温・乾燥対策」です。
生産者の皆さんはご承知のことと思いますが、今年の4月は寒暖差が激しく、雨の影響で夜温の低い日が多くありました。そして5月に入っても、曇天や雨の日が多い状態続いておりました。さらに6月に入り梅雨入りの宣言もあり本格的にシーズンにはいり、不安定な天候が続いております。
しかし、この時期には実の数も多くなり、樹にも負担がかかってきますので、根の伸張が重要になってきます。また、なり疲れを起こさせないように、下記の対策を参考にしてください。
<発根促進>
作物は基本的に根っこを張らせるこちにより、作物体を支え水分や養分を吸収しています。また、窒素や加里以外のリン酸や苦土・カルシウム・微量要素などは毛細根の先端から吸収されています。
茄子は比較的土壌水分を好む作物ですので、乾燥には比較的弱いとされております。干ばつ状態が続いてしまうと水分や養分が吸収できず、作物の生育が悪くなってしまいます。
しかし、根が深く充分に張っている樹は、干ばつにもある程度耐えられるようです。しっかりと根を張らせるのがポイントになります。
新チャンス液S300倍+アミノキッポ300倍 を混用して14日おきに灌注施用をお勧めいたします。
※新チャンス液Sには、クエン酸による発根効果と、土の中のリン酸や微量要素の効きをよくする効果があります。
※キッポエア灌注機での灌注は、直接根域に水と肥料と空気をやることができて効率的です。
<樹勢の維持>
梅雨時期の曇天低温対策で樹勢を維持するために、
メリット黄500倍+グリーンセーフプラス1000倍+カルタス500倍 を混用して5~7日おきに3回以上葉面散布を行ってください。
※メリット黄(3-7-6)やグリーンセーフプラスを散布する事により、光合成を促し樹勢を維持働きがあります。
また、カルシウムの葉面散布剤「カルタス」を散布する事により、細胞を丈夫にして、病気に強い作物体になります。
※樹勢が強い場合はメリット黄を「メリット赤」に変更して未消化窒素の代謝を図り、樹勢を抑えましょう。逆に、樹勢を強くしたい場合は「メリット青」に変更してください。
<花の充実をはかりましょう>
比較的暑さに強い茄子ですが、生育の適温は28℃~32℃、夜間は18℃~25℃くらいと言われております。
高温になると茎葉には障害が出ないものの、花器に障害が発生して花落ちや受精力のない不稔花粉の発生で奇形果になる恐れがあります。
そこで、
ホップアップ 300倍
を定期的に葉面散布する事で、同化養分を花に送り、花の充実・花粉の充実をはかりましょう。
※ホップアップには、実つき・花つきの良くなるようなアミノ酸が多く含まれております。
<梅雨対策>
梅雨時期は曇天・長雨により光合成能力が低下して樹勢が弱ってしまいますので、葉面散布肥料を散布して樹勢の維持を図るようにしてください。
(メリットシリーズ、グリーンセーフプラス、カルタス・・・・)
<追肥>
追肥は通常1番果収穫頃からと言われておりますが、元肥の量や天候によって
樹勢が変わりますので、樹勢を見ながら15~20日間隔で粒状ジャンプ067を10a当たり1~2袋施用してください。
※粒状ジャンプは天然のアミノ酸・核酸エキス入りの即効性肥料です。
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