台風10号が近づいてきています。

<茨城生科研技術アシスト台風通過後の対策>

 29日現在非常に強い台風10号が九州に上陸し、進路はまだ定まりませんが、日本列島を縦断にする予報が出ております。現在の見込みだと、1日~2日の夜にかけて風雨が強くなるかもしれません。また、万が一台風の進路右側になると、さらに強くなることが懸念され、農作物への被害が心配されます。 台風が接近する前に、ハウスをはじめ施設の点検を行うのはもちろんですが、台風により豪雨や強い風による農作物へのダメージ(樹草勢の低下・収量の減少・品質の悪化)を最小限に止める、もしくは早期回復をはかるため、台風通過後速やかに下記の対策を参考に作物の草樹勢回復を行いましょう。

 <葉菜類・根菜類>  

 定植後や播種後(発芽したもの)は風雨にさらされると生育が弱ってしまうので台風通過後に葉面散布で回復をはかりましょう。   

  ●メリット青300~500倍+グリーンセーフプラス1,000倍3日おきに2回以上葉面散布してください。

 ※葉から速やかに栄養分を吸収させ、草勢を回復させます。

 ※光合成を促進させ、風雨でよわった作物を活性化させる効果があります。

 ※ハクサイに使用する場合は、メリットの倍率を800倍にして散布してください。   


☆葉面散布は、畑が冠水して根が弱ってしまった場合に、特に有効ですので必ず実施してください。   

 

畑が冠水してしまい、酸欠状態になった場合には

 ●酸素供給剤MOX 10㎏を圃場に流し込むか、スーパー酸素 20~40kgを圃場に施用してください。


 <果菜類>   

●メリット青もしくはメリット黄300倍+グリーンセープラス1,000倍3日おきに2回以上葉面散布してください。  ※青・黄は生育に応じて使い分けてください。     

 施設栽培でハウス内が冠水し、水はけが悪い場合は、「キッポ青」もいくは「キッポ赤」を原液で20㎏/10aを灌注施用してください。 土壌を速やかに団粒化させて透水性を向上させます。  

 ※キッポ青・赤は作物によって使い分けください。  

●ハウス内の水が引いた後、弱った根の活性化を図るために、「新チャンス液S」を10㎏/5~10㎏をかん水施用してください。   

●ハウス内が浸水して土壌中が酸欠等になった場合はMOX10kgを潅水施用してください。 


 <果樹類(特に梨)>    

現在梨は収穫中ですが、台風による風雨より落果や樹勢の低下が心配されますのでまずは、防災網のチェックをしっかり行ってください。    

その次に台風通過後、下記葉面散布の対策をしっかりと行うようにしてください。     

●アミノメリット青 800倍+グリーンセーフプラス 1,000倍 3日おきに3回以上葉面散布して下さい。       

※収穫中の場合は、アミノメリット青をアミノメリット黄に変えて散布してください。 


<イチゴ> 

◎育苗圃場に屋根がかかっている場合◎ 

1) 天候回復後すぐ、風による傷の回復とそこからの病気の感染を防ぐために、殺菌剤+アミノメリット青600倍液を葉面散布 してください。 (アミノメリット青は、1~2日おきに2~3回散布してください。) 

2) 天気が回復する場合は、しっかり追肥を行い草勢を回復してください。 苗10,000本あたり、アミノキッポ3号または、アミノキャッチP 2kgを5日おきに2~3回かん水してください。 

3) その後は、ホップアップ300倍を1~2日おきに、定期的に葉面散布してください。 


 ◎育苗圃場に屋根がかかっていない場合◎ 

強い雨に打たれてしまうと、培土の中の肥料成分が流れたり、葉の中の養分が気孔から、流亡してしまいます。大雨や長雨の後は必ず下記を参考に追肥を行ってください。 

 1) 天候回復後すぐ、苗に付着した汚れを洗い流すように、殺菌剤+アミノメリット青600倍液を葉面散布してください。 (アミノメリット青は、1~2日おきに2~3回散布してください。 

2) 10,000本の苗に、アミノキッポ 2kgを300倍以上で3~5日おきに2~3回かん水してください。 

3) その後は、ホップアップ300倍を1~2日おきに、定期的に定植まで葉面散布してください。    

㈱茨城生科研・AGRI WORLD

明るい豊かな農業社会の実現に向けて!

0コメント

  • 1000 / 1000