イチゴ情報~暖候期の管理について
平素は茨城生科研に対し、多くの皆々様から多大なるご支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難く厚く厚く御礼申し上げます。
ここにきて、寒気の影響で比較的寒い日が続いており、桜の花の開花もスピードを少し緩めている感じがします。
桜を長く楽しめるから良いという話もありますが・・・
あ、余談ですが、地元笠間市では各地で桜まつりを開催しております。
北山公園や愛宕山なの、週末は花見をするにはちょうどいい温度になるみたいですので、皆さまお出かけをしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、明日6日(土)には、愛宕山の大駐車場にてイベントを開催いたします。
その中で、弊社代表が入っている地元お囃子会のお囃子も行うみたいです。
さて、本題に戻りまして
今までは、予想外に気温の乱高下が続いてしまいましたが、これから一気に温度が上がってくる時期になってきました。週末は初夏の陽気だとか。
そのような暖候期は、いかに大玉で痛みの少ない果実を出荷できるかがポイントになってきます。今年は、非常に根が弱いため、脇芽が多くなり奇形果や小玉果などの発生が予想されます。前回も記載しましたが、元肥で投入した養分も無くなっていますので、作の間で一番追肥が必要な時期です。株が大きいからと言って追肥を怠ると、収量、果実品質に大きく影響します。例年よりもしっかりとして保温・かん水・追肥の管理を行ってください。苗の芯の動きや果実の状態をよく観察しながら適切な管理を行ってください。
温度管理の目安
午前中は20~25℃、午後は24~27℃をキープしてください。
養分補給のポイント
ポリリン酸は植物のエネルギーです。曇天が続くようだったらリン酸を補給しましょう。
1)毎日の換気 ☆10℃以上の夜温は果実の品質低下の原因になります。
茨城県内ではハウス内の日中の温度が低く、夜間の温度が高いハウスが多く見受けられます。日中の温度のを20℃以上に、夜間の温度を5~10℃にするよう心掛けてください。
午前中~内張りを全開にして、外張りは全閉のまま25℃程度まで保温する。湿度が上がりすぎたり、二酸化炭素濃度が下がりすぎた場合は適宜換気を行ってください。
※30℃以上では、光合成が停滞します。
午後~午後は午前中よりもやや高い24~27℃で管理してください。ハウス内が20℃で外張り閉めてください。
※陽ざしのあるうちは、ハウス内を20℃以上にしない。
夜間~6℃以上を確保する。最低気温が5~6℃の日は、夜温が上がりすぎないように内張りも全開にする。
2)果実の品質向上と奇形果の防止
今年は、何度も言いますが根が少なく、根の活性が弱って脇芽が多い傾向です。今の状況では、今後小玉果、奇形果、軟質果などが心配されます。下記の葉面散布を活用して養分配分のバランスを改善しましょう。
根っこりん 300倍 + カルタス 500倍
7~10日おきに定期的に葉面散布してください。
日長時間が13時間以上になるとイチゴ自信が活発にジベレリンを生産するようになります。地温が上がり養分吸収がしっかりしていないと、脇芽が増えたり、軟弱徒長になり小玉果や軟質果、低品質果が多くなります。根っこりんとカルタスを一緒に散布することで、生産した糖分をしっかり果実や根に蓄積させてあげる事で、暖候期でも棚もちの良い果実ができます。養分配分のバランスをうまくとってあげる事が、暖候期の果実品質向上のポイントです。
3)根をしっかり張らせ、なり疲れを防止する液肥の管理
暖候期は、秋に投入した元肥も無くなり、株も大きく果実も一番収穫できる時期です。温度、気温も十分になり、イチゴが一番栄養を必要とする時期です。しっかりと追肥を行ってあげる事で暖候期の品質低下を軽減することができます。窒素はアミノ酸や硝酸態窒素での補給にょり食味の向上や先白、先青の軽減となります。リン酸は高エネルギーリン酸のポリリン酸での補給が、より吸収効率がよく、果実肥大に有効です。
・果実の肥大に(果実が細くなってきたら)
新トーシンPK 5kg をかん水施用して下さ。
※エルエスを混用するとさらに効果的です。
・軟質果対策
トーシンCa2号 5kg
月2回かん水施用してください。
※トーシンCaは他の液肥と混用できませんので注意してください。
・窒素補給
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