台風通過後の対策について
まずは、台風19号で被害に遭われた皆様へ、心よりお見舞いを申し上げます。
ニュースや実際の現場を目の当たりにして、被害に遭われた方がの心中をお察しすると、なんとも言葉が出てきません。
ただ、軽い言葉になってしまいますが、なんとか踏ん張って頂いて一日も早い復旧を願うばかりです。
さて、毎度同じような内容の対策になってしまいますが、台風通過後の農作物へのダメージを少なくるために、必ず葉面散布を実施するようにしてください。
草勢回復に(葉菜・果菜)
メリット青500倍+グリーンセーフプラス1000倍を3~5日おきに葉面散布を行ってください。
ダメージが大きい場合は、メリットの倍率を薄めにして、回数を多く散布するようにしてください。
また、状況に応じて「カルタス」を混用するとよいと思います。
※農薬との混用については農薬の説明書を確認して行うようにしてください。混用でいない農薬もありますので十分に注意してください。
次にイチゴです。
もうすでに対策を取られている方がほとんどだと思いますが、被害が出てしまった圃場は下記を参考に実施するようにしてください。
◎苗にダメージが出ている場合
1)出蕾している場合、奇形果予防のためにホップアップ300倍+カルタス300倍液を3~5日おきに頂花の開花終了までの間、葉面散布してください。
2)曇天時は、リン酸が太陽光線の代わりの働きをします。「キッポ赤」もしくは「新トーシンPK」を、10a当たり5kgを5日に1回、草勢は回復するまでの間かん水してください。
3)この時期の湿気は、不受精果やうどんこ病などの原因になります。台風通過後のハウスが過湿状態にならないように気を付けてください。
◎ハウスに屋根が掛かっていない場合
強い雨に打たれてしまうと、ベッドの中の肥料成分が流れてしまったり、葉の中の養分が気孔から流亡してしまいます。大雨や長雨の後は必ず下記を参考に追肥を行ってください。
1)天候回復後すぐに、苗に付着した土を洗い流すように、殺菌剤+アミノメリット青500倍液を1回葉面散布してください。(殺菌剤の混用については十分に確認してから行ってください)
2)MOXを10a当たり10㎏をかん水してください(キッポエア潅注機で行うとより効果的です)
3)その後、ベッド上の条間にスジ状に10aあたり
スーパー酸素 1袋(10㎏)+粒状チャンスSX1袋(15㎏)+粒状ジャンプ1袋(20㎏)を施用してください。
◎圃場が冠水したり、ベッドが崩れてしまった場合
1)ベッドの崩れた部分に適量のスーパー酸素を撒き、速やかにベッドを直し、その後粒状チャンスSXをベッドの条間にスジ状に10a当たり1袋(15㎏)を目安に施肥してください。
2)ハウスの両サイドのベッド上に粒状チャンスSX+スーパー酸素を1ベッド50ⅿで2~3㎏ずつスジ状に施用してください。
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