【葉面散布】ポリリン酸についてちょっと詳しく・・・
平素は茨城生科研に対し、多大なるご支援とご愛顧を多くの皆さまから頂き、誠に有難く厚く厚く御礼を申し上げます。
さて・・・
やっとお天道様が、顔を出してくれました。
事務所所在地の笠間市押辺地区も25日から今日まで雨が降らずに来ております。
きっとここぞとばかりに、防除作業等を行っている方もたくさんいるのではないかと思います。
当社の農産事業部もそうです。25日の日曜には、社長しゃんが圃場の中で防除&葉面散布を合計で70a大汗かいでやっておりました。
今年は、この天候の影響で生育がかなりばらついております。他産地を見てもとても言葉に表せない状況になっております。なんとか天気が続いてくれることを祈る次第です。
さて、今回も前回に続いて【葉面散布】についてアップしていきます。前回はポリリン酸と亜リン酸について、簡単に説明いたしました。今回は、㈱生科研様が得意とする「ポリリン酸」について、少しだけ詳しく書いてまいります。
弊社取扱の「キッポ」や「メリット」に配合しているポリリン酸は、生物が普遍的に持っているリン酸の形態の一つで、生命活動に欠かせないエネルギーの貯蔵形態として使われています。
代表的な物質としては、ATP(アデノシン3リン酸)であり、これは塩基と糖から出来ているアデノシンという核酸にリン酸が3つ結合したポリリン酸が結びついた形をしております。この末端のリン酸を結合したり、分離したりしながらエネルギーの貯蔵や放出を行っています。
㈱生科研様は、昭和40年の前半にこの「ポリリン酸」の持つエネルギー貯蔵のメカニズムに注目して、自社でポリリン酸の縮合技術に取り組みました。
国内では、大手の企業も縮合技術の研究を行っていましたが、「見込みが無い」と多くの企業は撤退をしていきました。
しかし、㈱生科研様が大手が撤退して行った研究を地道に行って、高エネルギーリン酸の縮合に成功して、「メリットシリーズ」や「キッポシリーズ」ができたのです。
ちなみに、メリットは発売してから40年以上の月日が経過しております。
ポリリン酸ですが、悪条件下でのエネルギー付加以外にも、通常のリン酸にはない特徴を持っています。
1つ目は、キレート効果を持っているため、ミネラルを安定させ作物への吸収に有効に作用します。
2つ目は、土壌に固定されにくいリン酸と言われており、リン酸吸収係数の高い黒ボク土の追肥に特に有効な成分になっております。
今年のような、雨天曇天日照不足の時には、いろんな葉面散布肥料がありますが、エネルギーの高い「ポリリン酸」を配合している、「メリットシリーズ」「キッポシリーズ」を是非使っていただき、何とか踏ん張って栽培をしていただければとおもっております。
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