イチゴ栽培情報~定植後の管理2

平素は茨城生科研に対し、多大なるご支援とご愛顧を多くの皆々様から賜りまして、誠に有難く御つく御礼申し上げます。

早速ですが、昨日のイチゴ情報の続きをアップして参ります。

                       (昨日はちょっと時間切れにて・・・)


さて、葉かきについてです。

ポイント! 葉はイチゴの生産工場です。

葉が少ないと品質や収量の低下、成り疲れなどの原因になります。適正枚数でしっかりと管理して下さい。また、わき芽が多いと春以降の果実の品質低下や病害虫の多発の原因になります。

少なくとも収穫が忙しくなる頃までは、一芽で管理して下さい。


◎展葉枚数の目安

<ポット育苗の場合>

定植時 4~6枚  出蕾期 7~8枚  開花期 8枚以上 収穫期 10枚以上

<無仮植等>

定植時 4枚    出蕾期 5~6枚  開花期 6枚以上 収穫期 10枚以上 


次にマルチングと温度管理についてです。

ポイント! ハウスに気温計と地温計を必ず設置しましょう。

今年は、8月中旬から天候不良が原因で、イチゴの花芽の生育は良くない状況です。保温やマルチなどの管理は、生育ステージや時期で作業を進めるのではなく、実際の気温や地温を確認して、温度に合わせて作業を進めてください。

そのためにも、圃場内には必ず気温と地温を計る温度計を設置して下さい。

☆地温が20℃以下になると根の発生、伸張は止まってしまいます。

☆日中20℃以下になると、生育が停滞して奇形果や株疲れの原因になります。


<作業ごとの温度の目安>

ビニール張替え・・・10月10日ごろ(外気の最低気温8℃以下の日は保温する)

内張りカーテン・・・10月中旬(外気の最低気温が6℃以下になったら夜間は閉める)

マルチング・・・・・頂花房開花初期(朝の地温を20℃以下にしない)


以上を参考に良いイチゴの栽培を行ってください。

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