【葉面散布】ちょっとした豆知識2

日頃は、㈱茨城生科研に対し多大なるご支援とご愛顧を多くの皆々様から頂き、誠に有難く厚く厚く御礼申し上げます。

10月の三連休も終わりました。例年だと、晴れの得意日のはずだと思うのですが・・・・

今年は、相変わらずの天気でした。でも、週があけて週間予報だとお天道様が顔を出してくれる予報でしたが、事務所所在地の笠間市岩間地区はどんよりと曇っています。おまけに、急に気温が下がってしております。

秋を通り越して、冬の足音さえ聞こえてきそうな感じがします。


さて、このとこと続けている【葉面散布シリーズ】ですが、前回に続いてちょっとした豆知識の生産者からの質問の続きをお送りいたします。

Q1、何故、植物は葉から養分を吸収することが出来るのか?

A1、約6億年前のことです。その当時の植物は海の中で、海水中から植物の体全体で養分の吸収を行っておりました。その機能が今も残っており、葉面からも養分を吸収するのです。特に若葉には、細根と同等の吸収力を持っています。


Q2、葉面散布の濃度を濃くして1回散布するのと、濃度を薄くして散布回数を多くするのはどちらがよいでしょうか?

A2、同じ散布を行うなら、濃くした方が効果は高くなります。また、使用濃度が薄いと、生育のコントロールは難しくなります。(施用倍率を濃くする場合は、基本的に単用で使用して下さい)


Q3、葉面散布が力を発揮する場面は??

A3、根傷みや低温等で、根の養分吸収(力)が低下したときに、すばやい効果が期待できます。また、ECが高い、過湿状態等で根傷みが起こりやすい様な土壌条件の悪い場合にもとても効果的です。

それ以外でも、樹勢低下や養分欠乏が見られるときに速やかな回復をさせたい場合、生育コントロール、品質向上を行うとき、長雨、台風、降ひょう、霜の対策等々を行うとき、土壌施用で分解しやすいアミノ酸、糖などの養分を補給するとき、これらの様々な場面で葉面散布を行う事は、非常に有効的です。


Q4、葉面散布を行う上で、注意したいことは?

A4、まずは、朝から夕方に行う事、雨の日や風の強い日は避けること、気温が30度以上になる状態が長時間続くときは、涼しくなってから散布を行ってください。また、展着剤を利用すること(芽メリット。アミノメリットには展着剤を配合しております)、散布液のPHは弱酸性から中性に適しています。


今年の天気は、葉面散布の出番がたくさんありそうです。

天候不順に負けず頑張ってまいりましょう

㈱茨城生科研・AGRI WORLD

明るい豊かな農業社会の実現に向けて!

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