イチゴの厳寒期の管理について

12月1回目の更新になります。

今更ですが・・・(汗)

先月も多くの皆々様の御愛顧を御支援を頂き、弊社茨城生科研も何とか生業行う事ができました。

師走12月。今年最後の1ヶ月です。皆様も何かと御多忙とは存じますが、2016年最後を締めくくれるよう皆様の更なる御愛顧と御支援をよろしくお願いいたします。


さて、定番のイチゴ栽培情報をアップいたします。

「厳寒期の管理」についてです。

今年は、本当に異常過ぎる気象ともいえる状況でした。

8月以降から雨、台風、土砂降り(ゲリラ豪雨ともいう)などなどの影響で作業が遅れてしまい、根の力が弱くこれからの厳寒期以降の強い成り疲れや奇形果の発生がとても懸念されます。また、うどんこ病の発生も多く草勢の低下をまねいて、病害虫の蔓延の原因にもなりかねません。

肥培管理と防除を上手に行って、年末年始の管理をしっかりと行いましょう!


1)果実の品質向上と奇形化防止のために葉面散布を実施しよう。

今年は根が少なく、地温の低下で根が弱っています。根からの吸収だけでは不足してしまうよう分を葉面散布で補い、奇形果・先白・先青果・チップバーンを軽減しましょう。

ホップアップ 300倍 +カルタス 500倍

   混用で5~7日おきに定期的に葉面散布して下さい。

※厳寒期は地温が低下して、根からの養分吸収が極端に低下します。ハウス栽培の場合、窒素と加里は室温をしっかりと確保してあげれば、欠乏することはありませんが、リン酸や微量要素、カルシウムなどは、吸収が極端に低下しますので、リン酸や微量要素を葉面から吸収させてやり、養分吸収のバランスをうまくとってやる事が、成り疲れ軽減のポイントです。


2)根をしっかり張らせ、成り疲れを防止する液肥管理を実施しましょう(記載の量は10aあたり)

厳寒期の液肥の追肥は、いかにして葉の展開スピードを上げていくかと、果実の品質向上を目的として行います。それには、吸収した窒素をいかに効率よく養分転換させるか、いかに多く吸収させてやるかがポイントです。窒素は、アミノ酸や硝酸態窒素での補給により食味の向上や、先白・先青の軽減になります。リン酸はポリリン酸での補給が、より地温の低い状況での吸収効率がよく、果実肥大やなり疲れ軽減に有効です。

ポイント!

低温時のエネルギー補給として、週1回 新トーシンPK 5kgをかん水して下さい。

※果実が細くなってきた時の果実肥大に効果的です。

※エルエス2kgを混用すると、果実肥大により効果的です。

ポイント!

頂部軟質果対策として、月2回 トーシンCA2号 5kgをかん水して下さい。

※トーシンCAは他の液肥との混用は出来ませんので注意して下さい。

ポイント!

根っこへの酸素補給に、酸素供給剤MOX 10kgを月1回かん水して下さい。


☆窒素は天気の良い日に、リン酸は曇天の日に補給しましょう☆

※天気の良い日が3日続いたら窒素を補給してあげ、曇天が3日続いたらリン酸を補給してあげましょう 厳寒期の追肥の目安は、N1:P2:K1です。


続く・・・

㈱茨城生科研・AGRI WORLD

明るい豊かな農業社会の実現に向けて!

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