トマトの天候不順対策について

 トマト(大玉)抑制栽培 天候不順 対策 7月下旬~8月にかけて曇雨天の日が多く日照不足の状態となっています。このため、トマトの生育への影響(①生育軟弱化・根の活力低下 ②着果不良 ③果実肥大不良・着色遅れ…など)が心配されます。天候不順による生育への影響を軽減するため、下記の対策を行う事をおすすめします。


① 生育軟弱化、根の活力低下 

対策 日照不足により光合成が不足すると同化養分が不足し、生育が軟弱化(葉肉が薄い、葉色低下等)しやすくなり、根の活力も低下しやすくなります。軟弱な生育になると、生育後半での樹勢低下(成長点の先細り)、葉先枯れの発生にも注意が必要です。 ・光合成促進と葉肉を厚くするために、    メリット黄 300倍 + カルタス 500倍 3~5日おきに葉面散布。

    (⇒ 草勢が強い場合はメリット赤またはホップアップ300倍)  

・根を活性化と細根の充実を図るため、 

新チャンス液S 5㎏ + メリットM 2㎏を灌水(10aあたり)。(月2回)


 ② 着果不良・落花 対策 

開花期に日照不足になると、花房への養分転流が不足し、花が弱く、着果不良・落花しやすくなります(過繁茂または樹勢が弱い場合は樹体内で養分が競合しやすく、より注意が必要です)。  

・天候不良時に不足しがちな花芽への栄養を補給し、花房を充実させるために、    

ホップアップ 500倍 + カルタス 500倍 3~5日おきに葉面散布。 

   (⇒ 草勢が弱い場合はメリット黄300倍)  

・樹勢が弱い場合も落花しやすくなるため、その場合、上記同様に、新チャンス液S、 メリットMの灌水で、根の活性化も行って下さい。


 ③ 果実肥大不良(空洞果など)、着色遅れ 対策

 着果後、果実肥大期に日照不足になると、光合成不足から、ゼリー部が発育不良となり、果実肥大が悪く空洞果が発生しやすい(特に過繁茂の場合は注意が必要です)。 また、果実への養分転流不足から果実の着色も遅れがちになり(窒素過多、カリ不足の場合は特に注意)、着果負担増による樹勢低下(成り疲れ)にも注意が必要です。  

・日照不足による光合成不足を補い、果実肥大促進・空洞果予防に、

    メリット黄 300倍 3~5日おきに葉面散布。

    (⇒ 草勢が強い場合はホップアップまたはメリット赤300倍)  

・果実のスムーズな着色と果実肥大を促進するために、 

  新トーシンPK 5~10㎏を灌水(10aあたり)。(月2回)


 ※上記①~③で、葉面散布については、曇天など葉が乾きづらい天候の場合、成長点から30㎝の部分散布でも十分効果があります。 


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