イチゴ 降雪対策

平素は茨城生科研に対し、多大なる御支援とご愛顧を賜りまして、誠にありがとうございます。

昨日の昼過ぎから比較的しっかりとした雪が降りました。

予報では、芝生がうっすらという話だったのですが、事務所所在地の笠間市押辺地区でも、7cm前後積もりました。
この時期の雪なので、比較的軽く早い時間なら事務所の駐車場くらいのスペースなら約30分で雪かきを終えることができました。

しかし、ちょっと多かったのでびっくりしました。


さて、本題です。

イチゴの降雪時の対策をアップして参ります。

昨日の降雪の影響により、ハウス内の気温の低下や雪解け水による地温の低下による生育の停滞、奇形果の発生が予想されます。つきましては、下記を参考に早めの対策を行なうようご提案させていただきます。

1)凍害などによる奇形化防止のための葉面散布

降雪や低温により、花器の凍害が出たり、花粉の活性が弱くなることが心配されます。

ホップアップを散布して、花粉の活性を上げて奇形果の発生を抑えましょう。

また、イチゴのエネルギーは「光と温度とリン酸」です。低温時のリン酸補給が生育停滞防止のポイントです。

◎降雪後に(なるべく早く)

アミノメリット青500倍+ジベレリン 2~3ppmを葉面散布してください。

◎奇形果の防止と凍霜害の防止に

奇形果の防止に、ホップアップ300倍+カルタス300倍を降雪後4~5日おきに3~4回程度葉面散布してください。


2)根をしっかり張らせ、なり疲れを防止する液肥管理の実施を!

重要なポイントとして、なんども書いておりますが

「窒素は晴天時、リン酸は曇天時に施用しましょう。」

天気の良い日が3日続けば窒素の補給を、曇天が3日続くようであればリン酸を補給してください。

◎降雪後に(なるべく早く)

アミノキッポ3号 10㎏ +新チャンス液s 10㎏をかん水してください。

◎7日おきに

メリットM 3㎏ +新チャンス液S 10㎏ をかん水してください。


3)降雪後は、ハウス周りの雪が無くなるまで必ず毎日かん水を行ってください。

降雪後は、作業に支障のない範囲でなるべく毎日少量でもかん水してください。降雪後は雪解け水で地温が下がります。降雪後の地温よりも、井戸水の方が温度が高いので、かん水を行うことで地温が上がり、生育停滞を軽減できます。また、なるべく早い時間に行う方が効率的です。


㈱茨城生科研・AGRI WORLD

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