続・続イチゴの厳寒期の管理について

平素は茨城生科研に対し多くに皆々様から多大なる御支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難うございます。心より深く深く感謝を申し上げます。

さて、連日とてもとても寒いが続いております。

そして、新型コロナウイルス感染症も第6波の「オミクロン」が猛威を振るって、各地で感染者がとても増えてきております。

情報がいろんな形で飛び交っており、どれが本当で、どれがフェイクなのか分からなく成りそうな今日この頃ですが、とりあえず一般的に言われている事を順守して、気を付けて生活して参りましょう。


さて、本題です。

年明け最初のイチゴの情報です。

ただ、前回の「続・厳寒期の管理」とほぼ同じなので、おさらいと言う事でアップして参ります。

また、前回と違う所は太字で記載いたしますので、参考にしてください。


◎「薬剤散布」は前後の天気を確認して、ミツバチの訪花に影響がないように注意してください。

◎厳寒期のかん水はなるべく毎日(なるべく早い時間帯に)行ってください。

◎朝の湿気はガク焼けやチップバーンの原因になります。しっかりと湿気を抜いてから気温を上げてください。

◎降雪や極端な低温の予報が出たら、1~2日前に
 アミノメリット青500倍+カルタス300倍を葉面散布してください。

続いて温度管理です。

重要なポイント! 巡回をしていると

午後の温度が低すぎるハウスが非常に多いです。

(相変わらず低いハウスが多く見受けられます)

午後の低温管理はなり疲れの原因です。午後の温度は25℃をキープしてください。

改めてになりますが、

☆朝はゆっくりとした温度上昇と地温の確保のために内張を早い時間から全開にしてください。

☆午後の気温をしっかり管理してください。(目標は日中25℃キープです)

☆気温が30℃以上になると生育が低下しますので、注意してください。

☆日中20℃以下になると生育が停滞し、奇形果や株疲れの原因になります。

☆午前中の炭酸ガス施用は効果が高いので実施をお勧めいたします。

次に「かん水」についてです。

厳寒期には、基本的には毎日早い時間でのかん水をお勧めします。通常厳寒期には、地温よりもかん水に使用する井戸水の方が温度が高いハウスが多いです。その場合、毎朝早い時間にかん水を行なった方が地温が高くなり、厳寒期の生育が良くなります。地温計を設置して地温と井戸水の水温を把握してより快適なかん水を行ってください。

次に「葉面散布」です。

曇天が続いたらリン酸とカルシウムを散布しましょう!

厳寒期は地温よりも気温の方が高いのでかん水施用よりも葉面散布の方が吸収効率が高いです。しっかりと定期的に葉面散布を行ってください。

・奇形果の軽減とチップバーン防止に

ホップアップ300倍+カルタス500倍で週1回、定期的に葉面散布を行ってください。

・とちおとめは、なり疲れ、休眠防止にジベレリンを生育状況に合わせて1~3ppmで20日に1回定期的に葉面散布してください。

※草勢が強い場合でも、薄い倍率で必ず時期に葉面散布してください。

※電照を行っている場合は必要ありません。電照は夕方の日長延長で、日長13時間になるように行って下さい。

※特別な場合を除いて「いばらキッス」や「やよいひめ」は基本的に必要ありません。

※ジベレリン液剤40mlを200ℓに薄めて1ppm、約66ℓに薄めて3ppmになります。

次にかん水での追肥です。

・根っこへの酸素供給に、マルチ後1ヵ月に1回程度定期的に、MOXを10㎏(10aあたり)をかん水してください。

・曇天時のエネルギー補給と果実肥大に、ポリリン酸で十分にリン酸を吸収させるために

トーシンPK 5~10㎏を月に2回定期的にかん水してください。

※果実肥大期には「エルエス」2㎏を混用するとさらに果実肥大に効果的です。

・果実の品質向上と窒素の補給に

   アミノキッポ5~10㎏を週1回かん水してください。

※いばらキッス、やよいひめは「ライブリー」5~10㎏と交互かん水してください。

  「ライブリー」は茨城県内のJA様を通じてのみしか販売をしておりませんので、ご了承ください

・なり疲れの軽減に

 新チャンス液S10㎏+メリットM3㎏を2月10日頃と2月20日頃にかん水してください。

・カルシウム補給により頂部軟質果、先青果の軽減に

  トーシンCa2号5~10㎏を1ヵ月に2回かん水してください。

㈱茨城生科研・AGRI WORLD

明るい豊かな農業社会の実現に向けて!

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