梅雨明け後の高温対策について
日頃は、㈱茨城生科研に対し、多くの皆様方から多大なるご支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難く厚く厚く御礼申し上げます。
1993年ぶり?か、それ以上の天候不良が続いた令和の梅雨ですが、いよいよゴールが見えてまいりました。
この後の週間天気予報を見てみると、太陽マークがずらりと並んでおります。
いよいよ本格的な「夏」がやってきます。
しかし、心配されるのは温度です。
いきなり。軒並み30℃以上の予想が出ております。そして、高気圧が2つ重なってしまう状況もできるようです。つまり、猛暑?になるのでは、と心配してしまいます。
で、さらに心配されるのは、その猛暑です。
農作物は、今までのに日照不足や多湿の影響で、光合成が不足し、軟弱徒長や根張りの不良などの症状が見受けられる傾向にあります。
そのような時に、一気に暑くなってくると、作物が暑さに耐えられず「しおれ」や「チップバーン」など、生育に影響が出てしまうことが、とても懸念されます。
梅雨明け後の「高温」に備えて、光合成の促進、徒長の抑制、根の活性化を図る対策を行いましょう。
<光合成促進対策>~葉面散布による対策~
日照不足による光合成不足から、作物体内の同化養分やエネルギーの不足に陥りやすい状態です。葉面散布による下記の対策を行い、光合成の促進、エネルギーの不足を改善してください。
メリット赤 500倍 + カルタス 1,000倍
※小松菜、白菜、チンゲンサイなどの、軟弱野菜は、メリットを800倍に希釈して散布してください。
※農作物の草樹勢によって、メリット赤をメリット黄等に、適宜変えて散布してください。
<根の張り促進>
日照不足により、軟弱徒長で根張りが弱く、梅雨明け後の高温による「しおれ」が心配されます。徒長を抑制して、根張りを強化する対策として、下記の液肥の施用をお奨めいたします。(特に、トマト、キュウリ、ナス・・・などの果菜類)
新チャンス液S 10a当たり5kgを500倍程度に希釈して7日おきに潅水もしくは潅注してください。
また、アミノキッポ5kgの混用は、土壌の通気性を改善するため、施用するとさらに効果的です。
冠水等で、圃場が酸欠になっている場合は、酸素供給剤「MOX」や「スーパー酸素」を施用して酸素の補給を行ってください。
※梅雨明け後の高温による影響が懸念される場合は、適切な遮光などの対策も併せて行ってください。
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