イチゴ栽培管理情報~厳寒期の管理2
平素は茨城生科研に対し、多くの皆様から多大なるご支援とご愛顧を賜りまして、
誠に有難く厚く厚く御礼を申し上げます。
さて、今年も残すところあと11日となりました。
とは言うものの、何となく年末?という感覚がとても少なく感じております。
気候も寒い日もあるのですが、どちらかというと12月?って言う日がとても多いように感じております。
この時期に20℃近い気温なんて・・・・
そして、なんといっても晴れの日が続かない
気象庁のデータを見てみると一目瞭然
12月19日までの30日間の合計で、日照時間が
水戸 123.5時間 平年比 77%
笠間 111.4時間 平年比 72%
そして、調べついでに降水量も調べたところ
水戸 111mm 平年比 187%
笠間 88.5mm 平年比 160%
という数字が出ておりました。
なので、連投になりますが曇天の対策もあとでアップいたします。
と言う事で、本題に戻ります。
「イチゴの厳寒期の管理2」です。
内容的には、前回の厳寒期の管理とあまり変わりませんが、復習もかねてもう一度アップさせていただきます。
ポイント1
今年は根っこが少ないので、草勢を強くして冬を乗り切りましょう!
今年は定植後からの天候不良の影響で、根の張りが非常に悪い事と、夜冷育苗では2番、3番が連続出蕾して3月下旬から4月にかけてのなり疲れ、無処理育苗では頂花、腋花が連続して出蕾している事から2月3月のなり疲れが起きる可能性が非常に高くなっております。なり疲れを軽減するためにも、冬場の葉面散布を追肥をしっかり行ってください。
<葉面散布>
☆奇形果の予防と冬場のエネルギー補給に
ホップアップ300倍+カルタス500倍
を5~7日おきに葉面散布してください。
※時に腋果の出蕾期には、ガク焼け、奇形果軽減に効果があります。
※ハダニ、うどんこ病が発生している圃場は、ホップアップをアミノメリット青に500倍に変更して行ってください。
☆とちおとめは、なり疲れ、休眠防止にジベレリンを生育状況に合わせて1~3ppmで、20日に1回、定期的に葉面散布してください。
※草勢が強い場合でも、薄い倍率で必ず時期に散布してください。
※特別な場合を除いて「いばらきキッス」「やよいひめ」は必要ありません。
※ジベレリン液剤40mlを200㍑に薄めて1ppm 、約66㍑に薄めて3ppmになります。
<液肥かん水>
☆根っこへの酸素補給に MOX10㎏を月1回定期的にかん水してください。
☆果実の肥大促進と天候不良対策に
果実の肥大が悪く、細い実がなっている場合は新トーシンPK5㎏を週に1回かん水してください。(各果房の果実肥大期にエルエス2㎏を混用すると果実肥大に効果的です)
また、曇天が3日続くような場合にも、新トーシンPK5㎏をかん水してください。
☆なり疲れ予防と果実の品質向上、頂部軟質果軽減に
12月以降、窒素は週に1~1.5㎏の追肥が必要です。「アミノキッポ」5~10㎏と「トーシンCA」5~10㎏を交互に週1回定期的にかん水してください。※「トーシンCA」は新チャンス液S以外の液肥との混用はできませんので注意してください。
☆なり疲れ軽減に、12月から2月までの間、新チャンス液S10㎏とメリットM3㎏を混用して3月まで15~20日おきに定期的にかん水してください。
かなり以前の情報とダブって乗りますが、とても重要なので上記の事を参考に年内を乗り切ってください。
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