トマトの栽培管理について(2月以降~)
日頃より㈱茨城生科研に対し、多くの皆々様から多大なるご支援とご愛顧を賜り、誠に有難く厚く厚く御礼を申し上げます。
年が明けて、早いもので1月も終わろうとしております。
そして、何度も何度も書いておりますが、異常な天気が続いております。
日照不足、降雨、高温・・・・
昨日から今朝までも、1月らしくない雨が事務所所在地の笠間市に降っておりました。
この時期に土砂災害警戒情報が出たくらいです。
普通?なら、大雪注意報とか警報とか、着雪注意とか
という情報が出るのですが・・・
全くどうなってしまったのだろうか、
大幅な気候変動が起きて、地球が変わってしまうのではないか、と思ってしまうくらいです。
それに、大流行の兆しを見せている新型肺炎もとても心配です。
新型肺炎のニュースがメインになっていて、インフルエンザが影を潜めていますが、インフルエンザも猛威をふるっているので、個人が出来る限りの予防策をとって、十分に注意してください。
さて、話は本題になりますが、
いつもイチゴの情報が中心になっておりますが、
今回はトマトの情報をアップして参ります。
題して「厳寒期の草勢維持・光合成促進対策」です
今日、明日が気温が高めで推移するみたいですが、週末にかけて冬らしい天気に戻ってくるみたいです。
年末から今までですが、本当に晴れの日が続きません。例年と比較すると日照量は明らかに少ないです。当然、地温もそのような状態だと、思ったほど上がりません。
日照量が少ないと光合成能力が低下してエネルギーが不足気味になってしまいます。
そして、
地温が低いと、根からの養分吸収が(特にリン酸・カルシウム・微量要素等)悪くなります。
また、この時期には着果の負担が掛かってきたり、着色の停滞なども心配されます。
そして、天気が天気だけに、花の充実度合いもとても心配されるところです。
それらを、軽減するためにも「葉面散布」や「液肥施用」の実施が重要になってきます。
まずは、光合成の促進とエネルギーの補給対策ですが、何度なく書いておりますが、葉面散布がとても効果的なのです。
草勢にもよりますが、
メリット黄 500倍+グリーンセーフプラス1000倍
最低週一で葉面撒布を実施してください。
メリットに配合している「ポリリン酸」が太陽代わりとなりエネルギーの発生します。
グリーンセーフプラスでMgを補給することによって、光合成促進につながります。
これを確実に行うことで、草勢を維持し肥大促進にもつながって参ります。
また、着色の停滞などは、昼夜の温度管理をしっかり行う事と、上記の葉面散布を行う事で対策になります。
それと、水分のバランスや養分のバランスの崩れによって葉先枯れなどが発生した場合は
カルシウム肥料「カルタス」を上記に500倍で混用して散布する、葉先枯れの軽減につながります。
ちなみに、メリットシリーズとグリーンセーフプラス、カルタスは混用することが出来ます。
そして、花の充実ですが
花が充実していないと、肥大や品質に大きな影響を及ぼしてきます。
花の充実を図るためには、各段の出蕾・開花期に
ホップアップ 500倍を適宜葉面散布すると、かなり効果的です。
(草勢によって上記の「メリット」を「ホップアップ」に変えても大丈夫です)
現在、茨城県内の某所で、最低週一回の葉面散布を実施してもらっている圃場があります。
生育は、管理がとても上手なので順調なのですが、花の色つや、肥大がとてもいい状態になっております。
このように、葉面散布の実施をご提案させていただいておりますが、現場からの声として「大変」、「面倒」など耳にすることがたくさんあります。
確かに、大変だと思います。
でも、散布することによっての効果は間違いなく、発揮します。
そして、大変という方へ、散布方法のご提案です。
全面散布はとても大変だと思いますので、背負いの噴霧器(18㍑)で、背頂点から30~40㎝のところを「サーっと」掛かるくらいで散布してみてください。
たぶんの散布時間もかなり軽減できるのではないかと思います。
散布方法については、youtubeなどにもいろんな生産者の方々がアップしているので、そちらも参考にしていただけるとよいかもしれません。
とにかく、大変な天候です。
よりよいトマトを栽培していただくためにも、ご参考にしていただければ幸いです。
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