きゅうりの栽培管理について
平素は、㈱茨城生科研に対し多くの皆様から多大なるご支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難く厚く厚く御礼申し上げます。
ここにきて天気も落ち着いておりますが、2月は思えない暖かい日が続いております。
その影響で、露地野菜が・・・・
大変な状況になっております。
実は、弊社の農産物もかなりのダメージを受けてしまいました。
氷点下になったと思ったら、今度は17℃
もうたまりません。
このまま書いてしまうと、愚痴のオンパレードになってしまいそうなので、本題に入ります。
今回は、「きゅうり」です。
今年の、特に半促成栽培のきゅうりは、年末から1月の天候不順で初期生育が思わしくなく、発根量も例年と比較すると少ないと思われます。
また、軟弱徒長やなり疲れ、果実の肥大不良の傾向もちらほら見受けられます。
これから、まだまだありますので、後半戦に向けて草勢を維持する対策として、下記をご提案いたしますので、ご参考にしていただけたら幸いです。
まず、根張りです。
暖冬の影響で、地上部の伸びの割には根の張りが弱い可能性が考えられます。これからの作を維持するためにも、根の活性を高めて発根を促しましょう。
新チャンス液S(3-1-4) 5~10㎏/10a
を2週間に1回かん水施用してください。
※新チャンス液Sは主成分に有機酸(クエン酸)が配合されており、その有機酸で根の活性を高めて発根を促すとともに、土壌中の養分も可溶化して吸収しやすくします。
次に、光合成の促進です。
日照不足により花が弱く着果不良や果形が悪い、軟弱で葉肉が薄い場合などの対策として、効果が高いのが葉面散布による栄養補給です。
グリーンセーフプラス1000倍+メリット黄 500倍
上記を5~7日おきに適宜葉面散布を行ってください。
※グリーンセーフプラスには、苦土(8%)や微量要素が配合されており、それらを散布することによって葉緑素を充実させ、光合成を促進させます。
最後に追肥のご提案です、
なんども書いておりますが、暖冬傾向で果実肥大が先行しなり疲れが早い場合、追肥と合わせてアミノ酸や上記に記載した発根剤、カルシウム等を施用して、草勢を維持することをご提案いたします。
<施用例>
◎アミノ酸・土壌団粒化剤と発根剤の組み合わせ
アミノキッポ(7-3-3)5~10㎏ と 新チャンス液S 5~10㎏
◎アミノ酸だけの場合
アミノキャッチN(10-1-1)もしくはアミノキャッチP(4-8-2)を5~10㎏
◎カルシウムの補給
トーシンCa 2号(2-3-3Ca6)を月に1~2回
※トーシンは他の液肥との混用はできませんのでご注意ください。
上記液肥をおよそ10日おきにかん水施用してください。
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