天候不良対策~酸欠を防ぎましょう!

日頃より茨城生科研に対し多くの皆々様から、多大なるご支援とご愛顧を賜りまして深く深く感謝を申し上げます。

今日(18日)のお昼のニュースでやっておりましたが、東京では19日連続で雨が降っているそうです。

地元の笠間市でも、気象庁のデータを見てみると7月はほぼ毎日多かれ少なかれ雨が降っております。

何度も書きますが、まったくもって異常な天気です。

本来今日は土曜日で天気が良ければ、というより雨が降らなければ圃場の手入れ(耕うん)を行う予定だったのですが、この天気ではできません。

なので、弊社の圃場も大変なことになっております。(露地なもので・・・・)


さて、そんな状況ですから

本日も天候不良対策をお送り致します。第3弾になります。

今回のテーマは

「酸  素」

です。

ちょっとネットで探したのでが、この手の記事がたくさんアップされておりました。

ですので、多分情報としては、ほぼ被ると思いますが、それだけ重要だと言う事ですので、お付き合いください。


現在の置かれている、長雨、豪雨の状況は明らかに土壌中の酸素が不足していると思われます。人間が呼吸するように作物の根も呼吸をします。その根が過湿になっている土の中にあるわけですから、息が吸えない状態、つまり酸欠になっております。

とうぜんですが、その状態が長く続いてしまうと生育不良を起こしてしまうのは、お判りになると思います。


ちなみに、メーカーさんの資料によると、土壌中の酸素濃度が大気中とほぼ同じ20%の時の窒素、リン酸、カリの吸収量を100とすると、酸素濃度が2%(低酸素状態)まで下がると吸収量は半分近くまで下がってしまうようです。


その状態の根に酸素ボンベのような役割をするのは、次に紹介する「酸素供給剤」です。

まずは

液剤タイプの

「MOX」

です。

この商品は、いろんなところで取扱いをされておりますので、ご存じの方もいると思いますが、改めて酸素発生の仕組みをお伝えします。

MOXの成分は、過酸化水素(H2O2)と水溶性リン酸(0.1%)と水溶性カリ(0.1%)です。

MOXを施用すると、土壌中もしくは葉面上の重金属や有機物を反応し酸素を発生します。

仕組みはこれだけです。酸素を発生した後には、水が残るだけです。

施用したらすぐに酸素を発生し始めます。

酸素の発生量は、およそ20リットル/㎏です。

液剤タイプは、ハウスでも露地でも使用できます。

この天候時の使い方としては

まず、葉面散布です。

100倍に希釈して、葉の表面に付いた泥を洗い流すように行ってください。

(剥離効果です)

次に、ハウス等が冠水してしまった場合です。

50倍希釈液を速やかに潅水施用してください。根に速やかに酸素を補給してあげるための対策です。


液体の次は粒状です。

弊社で取扱いをしているのは

「スーパー酸素」

です。

この粒状の酸素剤も世の中では結構見られることもあると思います。

しかーーーーし

この「スーパー酸素」は

凄いのです。

何が、すごいかと言うと・・・・ (すぐ答えを行ってしまいます)

ながーーーーーーーく

酸素を放出するのです。

その期間、なんとおよそ5か月(150日)です。

スーパー酸素の成分ですが、

過酸化カルシウム(CaO2)です。

あれ、聞いたことあるぞ?この成分。と言う方もいると思いますが(汗)

この酸素剤の酸素発生の仕組みですが、

土壌中の水分と反応して酸素を発生します。

酸素を発生した後は、消石灰が残りますが土壌中のpHにはほとんど影響を与えることはありませんので、ご安心ください。

1袋10㎏ですが、この1袋でおよそ3000㍑の酸素を放出します。

そして、120日~150日後でも、およそ20%の酸素を出しております。

で、なんでこんなに長く放出しているかと言うと

答えは一つ

粒径が、大きいのです。

大きいと言う事は、剤の反応性が低くなかなか崩れないと言う事なのです。

だから長ーく酸素を出し続けるのです。


主な使用方法ですが、
この過湿、酸欠対策としてですが、基本的に粒状ですので、施用後耕うんできる状況の作物に施用するのが良いのではないかと思っております。
代表的な作物でいうと


露地ネギ

とかいかがでしょうか。

土寄せなどの作業を行うので、その前に施用するとかなりの効果があるのではないかと考えております。
施容量としては、20㎏/10アールを目安にしてください。
代表的にネギ、と書きましたがそれいがの農作物でもご使用いただけます。


今回3回に天候不良対策をアップ致しました。

皆様の圃場にあった対処方法を選んで行っていただければ幸いです。

非常に大変な状況が続いております。

肥料関係を販売している者として、いち農作物を皆様と同じように栽培している者として、

この状況がどのようなものか、よくわかっております。

人によっては、「やりようがないよう」と言う人もいるでしょう。

でも、あえて言わせてください。

「やまない雨はないのです」

今出来ること、雨が止んでから出来ることを、いかに速やかに出来るかで、被害の程度も変わってくると思いますので、何とか踏ん張って参りましょう。


最後にですが、3回に渡りご紹介させていただきました商品は、茨城県内では最寄のJAさまで御取扱いしておりますので、ご用命の場合はそちらからお願いいたします。

それ以外商品についてのお問い合わせは、弊社SNSの各メッセージやDMでお寄せ下さい





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