降雪後の対策ついて

日頃より茨城生科研に対し、多大なるご支援とご愛顧を多くに皆様から賜り、誠に有難く厚く厚く御礼申し上げます。

このところ、天気が目まぐるしく変わっております。

昨日の事務所所在地の笠間市では16℃を記録して、とても暖かい天気でしたが、

今日は、急転直下でとても寒いです。

そして、なんでも明日は雪の予報が出ているではありませんか(驚き)

今回は積もるかもしれません。

というか、この時期は比較的降雪の確立が高いようです。というもの、facebookのサービス?に〇年前の情報が送られてきます。自分の投稿を見てみるとかなりの確率で一面銀世界の写真やコメントをアップしています。

記憶をたどれる素晴らしいサービスだと感心しております。


と言っていると、本題から逸れてしまうので

無理やり戻します。

題して「降雪後の対策について」です。

天気予報によりますと、強い寒気の南下の影響と、今夜未明に発生する南岸低気圧の影響で、明日(9日)の午前中から雪の予報が出ております。

ここ数日の寒暖差がとても激しく農作物に対する影響がとても懸念されることろです。

降雪・低温による生育停滞等を防ぐためにも下記の対策を参考に農作物の管理を行うようにお奨めをいたします。

<果菜類・葉菜類・根菜類>

~葉面散布による対策~

◎生育の停滞を防ぎ、草樹勢の回復と光合成の活性を高めるために

アミノメリット黄500倍+グリーンセーフS1,000倍 を混用して3~5回以上散布を行てください。

☆低温時でも効果のある窒素(アミノ酸)及びリン酸(高エネルギーリン酸)を有効に施用して低温対策を図りましょう。

※草樹勢によって、アミノメリット黄をアミノメリット青に変えて同様に散布してください

◎ファイトオーツー1000倍+ファイトマジック1,000倍 を混用して7日おきの3回以上散布してください。

☆本剤の散布により、曇天時・降雪時の光合成を活性化して生育の停滞を防止いたします。

◎カルシウム欠乏対策

低温時は蒸散が少なくなり、根の活性が低下して地上部のカルシウムが不足がちです。カルシウムの葉面散布を行うことで、カルシウムの補給を行い、欠乏の予防を行いましょう。

カルタス500倍(または、ファイトカル1000倍)を適宜継続して散布を行ってください。

※「カルタス」は「アミノメリット」等と混用できますが、ファイトカルは他の液肥と混用できませんのでご注意ください。


<果菜類(イチゴ以外)>

~液肥潅水による対策~

降雪による地温の低下は根の活性を弱め、養分の吸収を低下させてしまいます。

根の活性を高める管理を行い、養分の補給に努めてください。

◎新チャンス液S5kg/10aまたは、ファイトメット150g/10aを10日おきに適宜潅水施用してください。

※ファイトメットは顆粒剤になっておりますので、あらかじめ溶かしてお使いください。

(低温時はぬるま湯で溶かしてください。よく溶けます)

☆アミノ酸は以後液肥で栄養補給を

アミノキッポシリーズもしくは、アミノキャッチシリーズを5kg/10aを上記の新チャンス液S等に混用して施用するとより効果的です。

・アミノキッポ(7-3-3)    ・アミノキッポ3号(3-5-5)

・アミノキャッチN(10-1-1) ・アミノキャッチP(4-8-2)

それぞれ生育に応じて使い分けを行ってください。


次にイチゴの管理です。

ていおんでの降雪や降雨などで、ハウス内の気温の低下や雪解け水による地温の低下による、生育の停滞、奇形果が懸念されます。下記の対策を参考に管理を行うようにしてください。

1)凍害などによる機械化防止のための葉面散布

降雪や低温により、花器の凍害が出たり、花粉の活性が弱くなったりします。

イチゴのエネルギーは「光」と「温度」と「リン酸」です。低温時の「リン酸補給」が生育停滞防止のポイントになります。

・凍害予防として、アミノメリット青500倍を降雪前に散布してください。

・生育停滞対策として、アミノメリット青500倍+ジベレリン3ppmを葉面散布してください

※地温が15℃を下回るような場合は、カルシウム葉面散布剤「カルタス」500倍液を混用して散布してください。

2)根をしっかりと張らせて、なり疲れを防止する潅水管理

重要なポイントは、いつも書いておりますが「窒素は好天時に、リン酸は曇天時に」施用しましょう、ということです。天気の良いが3日続けば「窒素」の補給を、曇天が3日続けば「リン酸」の補給を行ってください。

・降雪後なるべく早く

アミノキッポ3号、またはアミノキャッチP10㎏/10aと新チャンス液S10㎏/10aを混用して潅水施用してください。


さらに、上記施用7日後に、メリットM3㎏/10aと新チャンス液S10㎏/10aを混用して潅水施用してください。

3)降雪後の水やりについて

降雪後は、作業に支障のない範囲でなるべく毎日少量でも良いので、かん水を行ってください。降雪後の雪解け水で地温が下がってしまいます。降雪後の地温よりも地下水(井戸水)の方が温度が高いので、かん水を行うことで地温が上がり、生育の停滞を軽減できます。

なるべく早い時間にかん水を行い、地温の確保に努めてください。


以上、あまり雪が降らないことを祈りつつ、いざという時のために備えてまいりましょう。


  

㈱茨城生科研・AGRI WORLD

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